つくろう！エプロンシアターPROJECT　＃18 中谷先生にインタビュー　「わくわくプレゼント」を演じたときのエピソード

◆ 数字と色を遊びながら学べる
――「わくわくプレゼント」には、知育的な要素もありますか。 「さあ、〇〇ちゃんのお誕生会では、何番から何が出てくるかな〜？」と、何気なく数字が書いてあるところで、「１番、２番」と数字にも興味を持たせることができます。 数字を使って、１番には１つ何か（ケーキや動物、お菓子など）を入れて、２番には２つ、といったように、実際の数の分を入れても遊べますよね。 あるいは「ヒントを出します。上から３段目で、右から２番目の箱にいいものが入っています！」などいうと、年長さん向けにもなりますね。

もしまだ数字がまだわからない子どもには、「黄色い箱」とか「白い箱」という風にヒントを出せば、遊びの中で色についてもわかってくるということもありますね。 ――じつは今回、数字は遠くからでもわかりやすいフォントを選びました。また、箱（ポケット）の色もはっきりとした色合いにこだわっています。 ◆ ゆっくりと取り出して見せること
ポケットから出すときには、フタをあけて、少しずつ見せることは意識しています。あともう１つは、年齢の小さい子の場合、座ると目線が低いでしょう。立って演じると子どもが見上げてしまう感じになってしまうので、園の先生だと、子ども用の椅子に座って、子どもの目線になって演じたりされていますね。そうすると、「箱を開けてごらん」と指差したときにも、子どもが取り出しやすいものね。 ――技術的な面で、ポケットから取り出すときの工夫についても、ぜひアドバイスをお願いします。 ――今回のエプロンシアター「わくわくプレゼント」は、キルティングでハリのある生地を採用しているので、座った場合でも演じやすいはずです！（キリッ）

◆ 考案のきっかけと、演じたときのエピソード
――お客様の声として、「誕生会で使えるエプロンシアターがほしい」「小さい子に使えるエプロンシアターがうれしい！」というものがありました。先生がこのエプロンシアターを作られたきっかけは何でしょうか。 やはり園では、誕生会はイベントとしてしょっちゅうあるものですから、それをどうやったらマンネリ化させず新鮮に、子どもたちに受け入れられるかと考えたときに、エプロンシアターでこういうものがあったらいいかなと思ったのです。プレゼントとして物語を演じてあげるのももちろんいいけれど、先生が紙で作ったペンダント等、具体的なプレゼントを渡すときに、少しシチュエーションが違うと楽しめるかなと思って考えてみました。
――なるほど、ただ先生から渡されるのではなく、動物たちが持ってきてくれるというドラマがありますね。 ――先生ご自身も演じたかたからの感想を聞かれましたか？ええ、１〜２歳くらいの子にね、「〇〇ちゃん、あけてごらん」といったら、こう取り出して、「・・・アッタ！」って先生のほうを見上げていったんですって。それがすごくかわいくて。「ああ、あったねえ、よかったねえ」と共感してあげて、すごくいい時間をすごせたという話を聞いたことがあります。

そうそう、そんなとき年長さんには、おばけの布や紙くずなんかを入れておいたりしてね。（笑）じつはそういうのがおもしろいのよね。「ほんとうに２番でいいの〜？」って開けて、ゲラゲラ笑ったりして。（一同笑）
――すてきなエピソードですね。この「ポケットから出てくる」というのが、エプロンシアターの基本ですよね！ふくらんだポケットのついたエプロンシアターを着た先生が登場しただけで、子どもたちは「わあ、ぜったい何かいいものが入っている！」と期待に胸がふくらみますよね。

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※「エプロンシアター(第2384104)」は、考案者中谷真弓先生の登録商標です。