つくろう！エプロンシアターPROJECT　＃７ 中谷真弓先生に聞きました！　ベテランの先生は…

インタビュー　前回の続き ◆ ベテランの先生は、演じ分ける
――ベテランの方も、この記事を読まれていらっしゃるはずなので、ぜひ中谷先生からのアドバイスを。 ベテランの先生は、だいたい、もうご自分で考えていらっしゃると思うのね。ご自分のクラスの子どもに合わせたり。 たとえば、同じエプロンでも、２〜３歳と４〜５歳とでは、演じ方を当然変えるわよね。年齢の小さい子だったら、にんじんの頭を出して、「なにかな、なにかな〜？」「にんじん！」って言葉を引き出したりするけど、年長さんだったりしたら「赤くて細長いお野菜はな〜んだ？」とクイズ式にして「にんじん」という答えに「当たり〜！にんじんで〜す！」といいながら出すとか。

歌を知っているのだったら「みんなおべんとう箱の歌、知っている？」って尋ねると、子どもは知っているものについては「知ってる！」「知ってる〜！」っていうでしょ。「そう、できるかな？じゃあ、歌ってみて」と子どもに歌わせたりしてね。「みんな、よく知っているね。じゃあ、今度はみんなの歌に合わせて、エプロンシアターやるよ〜」なんて、先生はもう、ただただ出して貼るだけ、みたいな。（笑）こんなふうに、ベテランの先生なら、みなさん、同じエプロンでも、様々に、年齢に合わせてやっていらっしゃると思います 。 ――子どもたちとの掛け合いが魅力のひとつですね。 そうね。子どもを参加させることが、ベテランの先生ならできると思うのです。簡単な言葉や歌を子どもたちにいってもらって、一緒にやる。つまり、一方的に演じて見せるんじゃなくて、子どもたちの言葉を取り入れながらお話を進めていくと、子どもは集中してくれるので、飽きたりはしない。でももし「飽きたかな〜」って思ったら、「じゃあ、もう一回やってみよう！」なんてね。いろいろとやりようはあるの。それはもうそのときどきで。同じ年齢でも、子どもによって興味のあるところが違ったりもするし、クラスの雰囲気もあると思うので。そういうところは、ベテランの先生は上手にやっていらっしゃるのじゃないかしら。
◆ あとは、子どもが育ててくれる
あとは、子どもが育ててくれる。子どもの前でやると、「えっこんなに喜ぶんだ〜！」と思ったら、もっとこうしたらいいかなってひらめくのね。こんなふうに現場の先生や子どもたちがヒントをくれたって思うの。私が「エプロンシアター」の考案者ってことだけで、えらそうにはとてもできません！

フレーベル館が早い段階で商品化の声をかけてくださったおかげでもあるのよ。園の現場でじわじわと口コミで広まっていったのですよね。 ――エプロンシアターにはたくさんの食べものが出てきますが、先生のお好きな食べものは？ 私はあまり好き嫌いはないんですよね。こよなく大好きとか、これだったら目がないのっていうのもないの。「おべんとう箱」の具のなかだと…。え〜っと、おにぎり！梅干しのおにぎりは、最高ですよね〜♪
◆ 演じた人に喜ばれるのが一番うれしい
――（エプロンシアター関連で）うれしいときって、どんなときですか？ 演じた人が、「子どもがすごく喜んで、自分も演じて楽しかった」といってくれたときが一番。そういった報告をもらうのがうれしいですね。 ――（フレーベル館商品開発担当者も）わかります、その気持ち。 エプロンシアターを自分用として持ってくださって、いつでもどこでも演じてもらうのは、とてもうれしいことです。使ってこそ、演じてこそのエプロンシアターですものね。
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※「エプロンシアター(第2384104)」は、考案者中谷真弓先生の登録商標です。